音でも魅せる
昔、太鼓を見てくださっていたお客さん(かなり年配の方でした)から、こんな話を聞きました。
「この太鼓家さんはみんな個性があって楽しいよね。あの人はバチ投げやバチ回しがカッコいい。あの人は迫力がすごい。」と感想を教えてくれました。
「そして、あの人は音で聴かせるよね。曲にピッタリのたたきかたで、1番うまいよなあ〜」と言ってくれました。
あれから、曲の間奏やサビのたたきかたを意識するようになりました。技の入れ方や順番、強弱の付け方、上下移動、左右移動、前半や後半の違いなど、組み合わせは無限なので、工夫しがいがあります。
また、前後のたたき手の個性も考え、自分の特徴を魅せるたたき方を追求するのが面白いです。
なかなか、思い通りにならないのですが、ドンピシャのストライクでたたけた時は、とてもうれしい気持ちになります。
また、盆太鼓でたたいた後にお客さんから拍手がもらえると(ソロなので個人の評価になるから)、さらに充実感が増します。拍手の音やタイミングで本当に喜んでくださっているのかもわかりますし。
まあ、でも、ゴチャゴチャ考えるときよりも、無心になってたたくときに成功が多いかも^^;
スポーツで最近、耳にするゾーン状態ってやつかも。心技体は太鼓でも大切ですね。