帝国ホテルでの思い出

結婚披露宴で太鼓をたたくことが多かったです。盆踊りや披露宴などで、うちの太鼓を気に入ってくださった方から依頼を受け、色々な式場へ行きました。

1番の思い出は帝国ホテルです。

披露宴の場合、宴が始まる前に到着して、太鼓を搬入します。司会者との打ち合わせをして、出番待ちになります。

太鼓は余興としてたたくので、大抵、最後の花束贈呈の前になることが多いです。太鼓の音で会場が静まり、余韻の中で、花嫁さんのお手紙へ、という演出です。

そのため、太鼓の搬入したあと、1〜2時間くらい、待ちになってしまいます。控え室で軽食を取ったり、雑談したり、トランプしたり、あ、手合わせの練習も^^;

式場の外へ行って軽食するときもあります。帝国ホテルのときも、搬入後にホテルの外へ行って軽食を取りました。

そして、ホテルの正面玄関から入ったら、ホテルマンに呼び止められてしまいました。

「お客様！コスチュームでのカッポはご遠慮いただいています！」

みんなの服装は太鼓の搬入作業があるし、披露宴に出席しないので、普段着です。その時は半纏に着替えていたメンバーも多かったです。(もしかしたら全員かも)

そんな場違いの集団にホテルマンは声をかけてくれました。「コスチュームっていい方するんだ〜、やっぱ帝国ホテルは違うなあ〜」と、みんなで笑った思い出がとても印象に残ってます。

大きな声で笑いながら話していたので、それもイエローガードだったかも^^;

あれからも、色々な式場へ行きましたが、服装で呼び止められたことは一度もないです。もちろん、「コスチューム」という単語も聞いたことないです。

まあ、あれから我々も、場所を意識して、礼服だらけの場所は行かないようにしてますし、社会もカジュアル化が進んだので、違和感なくなってきました。